株式会社システム技研様
技術研修の質が現場力に直結|講師依存の教育から脱却し、育成プロセスを標準化
株式会社システム技研様(以下、システム技研)は、海運といった流通に関わるシステムの開発など、ものづくりに関わる幅広い技術支援を展開する開発会社です。大手メーカーとの取引も多く、受託開発・技術者派遣の両面で事業を伸ばし続けています。
そんな技術系総合企業である同社が、若手エンジニアの育成においてどのような課題を感じていたのでしょうか。今回のインタビューでは、研修制度を刷新した理由、Aimax IT SCHOOL導入による効果、そして配属後の変化について詳しくお話を伺いました。
Aimax IT SCHOOLを利用する前は、どのような研修課題を抱えていましたか?
Aimax IT SCHOOLを利用する前までは「教育側の負担」に関して悩みがありました。
まず弊社では、新卒採用を継続的に実施しており、毎年数名ずつ入社しています。特に文系出身や未経験の新卒が多いため、入社後3ヶ月間はJavaやC言語といった技術研修に集中してもらうようにしています。
ただ、10年以上にわたり、ほぼ社内のOJTと社内講師による座学で研修を行ってきたのですが、徐々に課題も見えてきました。
たとえば、教える側の負担が大きいことですね。現場のリーダー層に教育を任せていたのですが、本来の業務と並行して教えるのは時間的にも精神的にも大きなコストとなっていました。
また、どうしても指導内容が属人化してしまい、「誰に教わったか」で研修の質にバラつきが出ることも避けられませんでした。
OJT中心だと、教え方のクオリティに差が出てしまって、同じ3ヶ月研修をしても「よく理解できた人」と「なんとなくで乗り切ってしまった人」が混在してしまうんです。それでいて、現場に配属されると、すぐに設計書を読んでプログラムを書けるレベルが求められます。
そのため、技術が中途半端なまま配属してしまうと、現場の先輩がフォローに追われて、本来の業務がまわらなくなるケースもありました。だからといって研修を長くしすぎると、採算にも影響する。教育と実務の板挟みになっている感覚でした。
Aimax IT SCHOOLを知ったきっかけと、導入の決め手は何でしたか?
もともとオンライン研修や外部スクールもいくつか比較検討していたのですが、そのなかでもAimax IT SCHOOLは実践的なJava研修に強みがあると感じました。
特に「講義型」ではなく「手を動かす演習中心」という構成に惹かれましたね。
また、講師の方が元エンジニアで、現場視点でのアドバイスをしてくれる点や、毎日の進捗報告・フィードバック体制がしっかりしている点も安心材料でした。「この人数をこの期間でここまで仕上げてくれる」という、教育の着地点が明確に見える点が、最終的な決め手です。
Aimax IT SCHOOLで受講した研修コース・内容・期間を教えてください
当社がAimax IT SCHOOLで受講したのは、「Javaエンジニア育成コース(3ヶ月)」です。内容としては、Javaの文法基礎から始まり、Webアプリケーション開発、データベース管理の練習まで、実践的な開発スキルを網羅するカリキュラムでした。
なかでも特徴的だったのは、ただの座学ではなく「自分で考えて動けるようになる」ことを重視した構成になっていた点です。単元ごとに課題が用意されていて、課題の仕様を読み解く、要件を整理する、実装してみる、というサイクルを繰り返すことで、自然と開発の手順や考え方が身につくようになっているのはすごく実践的だと感じました。
また研修の後半では、模擬開発(擬似案件)も行い、実務に近い形での経験を積めるというカリキュラムが組まれています。コードレビューや進捗共有、簡易的な設計なども体験させてもらえたので、配属後の現場における新卒の抵抗感を減らすことができました。
さらに、研修中には定期的な個別フォローがあり、学習の進度や理解度に応じて講師の方が適宜アドバイスをくださる体制も整っていました。こうしたサポートがあることで、未経験者でも安心してついていけたと思います。
毎年、4月頭から6月末まで利用していますが、基礎固めから実践スキルの定着まで3ヶ月間でしっかり育成できる内容で、まさに「現場に出せる新人をつくる」ために欠かせない研修という印象を持ちました。
研修の受講により会社や受講者に起きた変化・効果を教えてください
一番大きかったのは、育成の“抜け漏れ”がなくなったことです。基礎的な文法だけでなく、簡単な設計やアルゴリズム、チーム開発の経験まで盛り込まれていて「この子はもう、基礎知識から教えなくても大丈夫だな」という判断がしやすくなりました。
また、研修の終盤にはチームでのレビューや成果発表もあるので、報告・連携・コミュニケーション面も鍛えられていて、文系の子たちにも安心して配属できます。
正直、今までは研修明けの段階でも「配属先、どこにする?」と悩んでいたのが、いまは「この子はこの案件に向いていそうだな」と見極められるようになったのが大きいですね。
Aimax IT SCHOOLの研修は、今後どんな企業におすすめだと感じますか?
「毎年新卒を採っている会社」「育成の属人化に悩んでいる会社」にすごく合うと思います。
特に未経験者を採用する場合、最初の3ヶ月でどこまで教育できるかが肝です。その点、Aimax IT SCHOOLは必要な要素を“プロ目線”で厳選して、最短距離で育ててくれるので非常に助かっています。
育成体制が整っていない中小企業でも、「この3ヶ月間だけはAimaxに任せる」と割り切れることで、現場の負担も軽減され、結果として新人が定着しやすくなる。今後も継続してお願いしていきたいと考えています。